Rabbit Hole 公演情報 Rabbit HoleRabbit Hole」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    淡々と進んでいく2時間(途中休憩10分間あり)。(以下、ネタバレboxにて)

    ネタバレBOX

    幼い我が子を失った夫婦の、心の空白を題材にした作品だが、コレ、日本の若い作家さんが書くと、登場人物たちを派手に泣きわめくよう仕向けるんだろうなぁ。でも、目の前の舞台では、気持ちの行き違いが招く相互不信や虚無感のさまを、努めて冷静にスケッチしているような描写が続きます。
    そしてラストシーンでは、あまりにもさりげない仕草で、夫婦の「再生」の兆しを表現します(終演後の拍手にやや間があった感じがしたのは、アレでラストと認識していない観客が少なからず存在していたのかな?と推察しました)。
    アメリカ戯曲の日本での上演、派手な演出・劇伴・照明といった「うまみ調味料」をふりかけた作品、少なからず目にしたことはありますが、今宵の『Rabbit Hole』は素材(脚本)の風味を活かした薄味の調理かな。私は素直に好みの舞台でした。

    なお、役者さんに関しては、当方、観劇オジさん故、どうしても男性目線で観てしまうせいもあるが、ラスト近くまで、何処かうつむき加減な姿に映った、(ヒロインの夫)法司役・青木孝裕さんにシンパシーを感じました。

    あと、最後に一点。この『Rabitte Hole』という作品。確かに、現代の東京ならば、さほど違和感はないかもしれないが、設定を米国から日本は移し替えなくてもよかったのでは?と、小川友子さん演ずるヒロインの母・夏の、プロテスタントな内容のセリフに触れる度に感じたことを付記しておきます。

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    2017/03/10 00:48

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  • byassist様

    この度は、舞台Rabbit Holeにご来場いただき、また素敵なクチコミをありがとうございました。

    こんなにも演出や脚本の意図を分かってくださるお客様に出会えたことを心より嬉しく思っております。

    ご指摘いただきました難しい部分は、次回翻訳作品の参考にさせていただきます。ありがとうございます。

    まだまだ拙い芝居と演出ではございますが、またbyassist様に楽しんでいただける作品をどんどん作っていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いします。

    本当にありがとうございました。

    Production Comme
    小村

    2017/03/11 00:52

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