親愛ならざる人へ 公演情報 劇団鹿殺し「親愛ならざる人へ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    奥菜恵さん、最高でした。文句なく面白かったです。

    ネタバレBOX

    結婚式前夜、結婚式で読むお父さん、お母さんへの手紙を書こうとしたところ、愛情が感じられる思い出が浮かんで来ず、徹夜で四苦八苦する新婦でしたが、本番では両親や新郎までもが手紙を披露し、銘々の本音がぶつかり合うことで修羅場となりました。しかし、その本音の中に普通の家庭ならではの愛情や絆が確認でき、新婚夫婦も新しい家庭を作ることへの確信が持てたというようなことを描いたドタバタコメディ。

    愛情を斜めから眺めたところが素晴らしかったです。

    皆さん個性的でしたが、特にちょっと汚い言葉を使う奥菜恵さんのはっちゃけ振りは凄まじく新鮮で素敵でした。倍くらいの歳ですが、元気いっぱいさは広瀬すずさんのような雰囲気で、以前からこんな感じで使われていたらもっと人気が出ていたかもしれません。本当にはまり役でした。

    誰にも主人公になるほどの際立ったエピソードがあるわけでもありませんが、どこの家庭にも愛情があるというメッセージ性も控えめで素敵でした。

    娘の頭の中に急に呼び出されたのでこんな格好で、と言って出てきた母親の登場の仕方も面白かったです。ただ、結婚式コーディネーターが案内役となって進行する手法は予定調和的というか、これから始まる騒動はコーディネーターが今現在も現職でいられる程度のことですからと暗示しており、観る側の期待値が下がってしまいます。

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    2017/03/05 10:59

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