満足度★★★★
悲観と諦念とわずかな希望ある四人姉妹の物語が、二つの時間の流れのなかで、語られる。劇的なドラマのない、日常的な物語である。無邪気な幸福感のなかに不幸の影がさし、不幸の中でかすかな希望の光が見える、そういったお話。四人姉妹の各人物には定型的性格を与えつつも、その人物造型のディテイルへのこだわりに感心する。脚本と演出の繊細さがそのままつたわってくるような役者陣の演技力と想像力を賞讃したい。
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2007/03/16 00:05
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