満足度★★★★
鑑賞日2016/09/11 (日)
新進画家と売春婦という、奇妙な関係の若い女性二人が、ふとしたきっかけから、悲劇の結末へと一気に転落していく…昨年6月に拝見した『のばらのばらのばら』という作品で、すっかりファンになってしまったヅカ★ガールさん。この『のばら…』と同じく、今回も作・演出は団体主宰の飯塚未生さん。そして…2時間弱ほどの上演時間中、「退屈」の二文字に付け入る隙を全く与えない、観客をグイグイと作品世界に引きずり込む彼女の腕力?もまた、前作同様、健在でした!
飯塚さんが丁寧に紡ぎ出した濃密な劇的時空間の中で、若い女優さん達は上演の最中にも役柄をどんどん昇華させていくように感じました。
反面、男性陣に関しては、役者さんお二人の熱演にも関わらず、彼らの描かれ方・葛藤が、今一つ、類型に過ぎるように、世俗にまみれたオッサンの目には映ったのが、少し不満ではありました。