満足度★★★
鑑賞日2014/12/25 (木)
ヒロインのクロミ役・石澤希代子さん。華奢な手足をブンブン振り回し、キュートな顔立ちを変幻自在させての熱演。不思議少女クロミに寄り添った彼女の演技は大変印象に残りました。
さて、おはなしのテーマは、ベタな言い方なんですけど、他人がどう思おうと自分が信じる道を歩んでいく尊さ。その「信じる道」とは、舞台上ではゴスロリ。でも、私には、世間一般的にはマイナーな小劇場演劇に賭けている作者の決意表明、として受け留めました。
視終わって、キラリと輝く大切なモン見つけた…そんな2時間でしたとさ♪
ココで筆を置けば、すごぉぉぉく「いい話」で終わるんですけど、犬と串さん、それでは済みません。以前、拝見した『プラトニック・ギャグ』では、何の脈絡も無く、ほぼ裸の男性陣を舞台上で徘徊させました(笑)。今回の『うぶ』における、お下劣担当は、クロミの兄・ダイゴ。「子供の頃から下ネタに触れようの会」の主宰者として、恋人まで巻き込んで、あちこちの公園で紙芝居を披露して回ります。その紙芝居の内容がぁ…(以下、自主規制)。おませな中学生が体育館の裏側で喋っているような、すごぉぉぉくレベルの低い絵とストーリー。私の隣りにいた女性客、背中を揺らして笑ってました。「子供の頃から下ネタに触れ」させるのが、一体、何の意味があるのか不明ですが、コレも、他人がどう思おうと自分が信じる道を歩んでいく尊さ、なのかなぁ?
先程述べた感想、キラリと輝く大切なモン見つけた…あれは錯覚だったかもしれませんね(苦笑)