満足度★★★★
鑑賞日2016/08/28 (日)
誰もいない深夜のプールで大麻⁉︎パーティに興じていた4人の若い男女。
だが、そのうちの1人、フミカの様子がおかしくなり…気がついたら女は宇宙空間に漂うプールの中にいた。
途中からセリフらしいセリフが殆どない、音響と照明と身体表現の世界が延々と続きます。
綿密にストーリーを追っていくタイプの観客は戸惑ったんじゃないかなぁ?
反対に、コンテンポラリー、現代舞踏とかのダンス系、シルク・ド・ソレイユのようなアトラクションの舞台に慣れた方ならば、舞台上の出来事を感覚的に捉えてスンナリと受け入れられる展開だったと思います。
終盤、イメージ的な描写から、プロジェクションマッピングで映し出される映像が、より具体的なメッセージを帯びてきます。
ここまで来て漸く、上述の「綿密にストーリーを追っていくタイプの観客」にも作者の抱くテーマが伝わってきただろうなぁ…と、さも自分は最初から理解していた風な口をきいていますが、実は、事前に「難解!」との評判を目にし、ある程度「覚悟?」を決めて舞台上の流れに身をまかせていただけです。ですが、それでかえってスルっとテーマが飲み込めたようです。
正直、万人向けの作品ではありません。観るヒトによって、解釈も評価も分かれる舞台かと思います。