満足度★★★★★
小劇場に行くと受付けや場内の熱気、目の前に広がるセット、それだけで開演前なのに早くも「あっ、この公演アタリだっ」と確信できてしまう事が、たまにありますが今回がまさにそれでした。
舞台は昭和39年のキャバレー。
リアルとか生々しいというよりも、その時代・場所が持つ古き良きエッセンスを抽出した感じの演出で、何とも居心地がよくその空間に身を置くことが出来る幸せを感じます。
ひとりの歌姫に惹かれた男達が働くキャバレーは、猥雑ながらも彼女への愛情で結束され、すごく楽しそう。
楽しさと哀しさの入り混じったストーリーは難しく考える必要もなく、いくらでも観てられるわー。という感じでした。
時々、舞台から懐かしいようなイイ香り(お香?)がフワ~ッと漂ってくるのも良かったです。