【ご来場ありがとうございました!】熱海殺人事件「売春捜査官」 公演情報 稲村梓プロデュース「【ご来場ありがとうございました!】熱海殺人事件「売春捜査官」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    チームGを拝見..文句なしの星5つ!

    ネタバレBOX


     いい女である。誰? って主演の稲村 梓だ! チームGを拝見したが、主要な四役者が皆上手い、存在感がある、役を生きている。唯一人、今回のシナリオでおそらく脚本家の余りキャラクター作りをキチンとしなかった大山 金太郎の役作りの難しさが災いしたように感じられた他は。今回のシナリオバージョンは自分が初めて経験したものであった。多くは、大山は三流の犯罪者という形を前面に出しているシナリオを用いていると思うのだが。今作のシナリオでは、他の3人はキャラが立つシナリオであるのに対し、大山のそれは、重石になるように仕組まれており、その役を生きる為には、存在から滲み出すもので観客を納得させなければならないような難しさを要求される。その意味では、4人のキャラの内、最も難しい役だっただろうと考える。無論、それぞれの役に難しさがあり、他の三役はキャラを立て易いと自分が感じたまでのことで、何れの役者の演技も素晴らしいものであった。
     更に、演じた全員が、原作者つかの、はにかみや在日としての苦労、苦悩そして意地をも理解していることから来る作品読解の正確な掴み、社会的弱者の側に立とうとする姿勢、その真の意味での高潔が、弱者も持つダンディズムを貴人のそれへと変容させており、“芸術とは売春の趣味である”と述べたBaudelaireではないが、伝兵衛が警視総監に言った最後の科白の中にある「経歴に加えて下さい、趣味、売春と」に交感するイメージを喚起させるのだ。見事な舞台である。

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    2017/02/01 00:48

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  • また拝見したいですね。

    2017/02/01 00:49

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