今だけが 戻らない 公演情報 企画演劇集団ボクラ団義「今だけが 戻らない」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    魅了される舞台。
    1度だけの観劇予定でしたが、もっと機会を作っておけばよかったと後悔しました。前方や後方と座席が選ぶことが出来る仕組みもとても良かったです。
    観劇日は最前列だったので、セットが高い位置にあり見切れを心配しましたが映像もほぼ死角なしでした。あのセットの間近での熱気を凄く感じました。こういった題材は面白いと言ってしまうと良くないのかもしれませんが、巡っていく過去と今に必死でついて行きながらも、片隅で「ハラハラ」「わくわく」が納まりませんでした。音楽も凄く良くてCDを購入しなかったことも後悔しております(笑)。特に椎名亜音さんの雰囲気が良かったです。最後のあの場面はゾクッとしました。沖野さんのさわやかな面と苦悩に歪んだ表情もすごく印象的でした。目当ての高田淳さんは立ち姿、姿勢、仕草がとても凛としていて、またふとした表情も瞬きをしない場面もあり、本当に目が離せませんでした。最後の「今だけが戻らない」のセリフとあの場面はグッとくるものがありました。

    ネタバレBOX

    1人が2人若しくは3人を演じているような感覚にもなりました。真実はどこか、過去と現在を行き来するタイムトラベルと、その経緯、そして菊の花の意味。まさかの5年前10年前、その前からの輪廻のような繋がりが解けた瞬間、今世紀最悪と言われた犯人役の吉田さんであり、高田さんの怪演が本当に印象的でした。
    そして回る舞台(盆と呼ぶそうです)。思った以上のスピードでその中を行き来したり動いて回る役者陣が本当に怪我もなく無事に千秋楽を迎えられて安心しました。セットの杭に躓く人も多く、また距離も近かったのでそういう意味でハラハラしたりもしてしまいました。そんな臨場感もありつつ。
    幕間の映像の物語もパンフに少し載っていましたが、関係性がすごく興味深かったです。ネタバレを防ぐために、事前物販のパンフへの諸注意、幕間と終演後の補足チラシの配布で、終演後もこの世界を髣髴することが出来ました。最後、皆で笑いあう中で、現実は何人かしか生きていない、その「今」の場面が本当に切なかったです。
    エチュードの場面も、すっかり久遠と同じように騙されてしまいました。勝利を確信しながら騙された久遠の表情が怖くもあり印象的でした。

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    2016/11/25 23:09

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