新宿コントレックスVol.15 公演情報 Aga-risk Entertainment「新宿コントレックスVol.15」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    今年一番笑った
    アガリスクファンの自分だが、電動夏子安置システムは公演やDVD観ており、中野劇団は観劇三昧の動画で観ただけ、順風男女は完全初見の状態。
    MCの斉藤コータさんが会場を温めつつも、各団体のファンが多いので、元から会場はだいぶ温まっている感じ
    トップバッターの中野劇団から最後のアガリスクまで、爆笑に次ぐ爆笑で、2時間笑いっぱなしだった。笑いの量で言えば、今年一番のイベント。各劇団、持ち味が出ていて、それぞれ雰囲気や笑わせる手法が全然違うのに全て高レベルでとにかく素晴らしかった

    ネタバレBOX

    中野劇団は「誘拐」
    家にやってきた借金取りに対応する妻と夫が、なんとかやり過ごそうとアレコレする、フォーマットとしてはシチュエーションコメディ。
    しかし、借金取りが嘘を見破ることができるという能力を持っていることで、普通であれば「嘘をついたり」「誤魔化したり」するシチュエーションコメディの基本的な事ができなくなっており、この構造が笑いの構造に深みを与えていて素晴らしかった。

    順風男女はショートコント集
    ここはとにかく飛び道具が卑怯なまでの破壊力。ライザップの人は会場中に強烈なインパクトを残していたし、平野さんの女装も出てきた時に普通に吹き出してしまったレベル。とにかく隅から隅まで笑わせようとする心意気が伝わってきた

    電動夏子安置システムは「Layerman」
    2つのフリの芝居を見せたあとで、それを重ねて一つの空間で見せることにより起こる変に噛み合った会話などで笑わせる仕組みの芝居。
    こういった仕組みの芝居やコント自体は目新しくはないのだけど、この劇団の凄いところは、道井さんとなしお成さんという、タイプの違った強烈な個性の役者をいじり役として投入できるところ(今回居なかったけど、渡辺美弥子さんというさらに強烈な人もいるし)
    重ねられたレイヤーの上を歩いてツッコんで叫ぶ二人がとにかく面白い

    アガリスクエンターテイメント「ハイベン」
    給食センターで、就業中のハイベンが禁止されたらという、現実に会った事案をモチーフにした劇。押し付けられた不条理な要求に対して、皆で考えながら、時にぶつかり時に結託して、一つの答えを出していくという大枠では「ナイゲン」的なものを持っていながらも、話の半分が大便だったり小便だったりするので真面目に語れば語るほど馬鹿馬鹿しく見えてくるのが愉快
    沈さんが監査的だったり、熊谷さんが原理主義的なセリフを言ったり、ナイゲン+紅白旗合戦的なファンサービスもふんだんに有って嬉しかった。
    いつのまにか結構な人数になった劇団員+矢吹ジャンプさんで、短い時間ということもあり一人1キャラ的な設定。この時間でこのキャラと展開とラストを上手くまとめた富坂さんは流石と言える。
    榎並さんを単なる可愛い子じゃなくて、ある意味クズっぽい感じを出してくれたのは、当て書きが上手い演出家ならでは。

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    2016/11/24 22:21

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