量子的な彼女 公演情報 NICE STALKER「量子的な彼女」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    科学と非科学のあいだ
    色んな要素、要素が面白かったです。

    ネタバレBOX

    まず冒頭で観客に量子論について語りかけ、
    説明するのは素直に面白いなと。
    気兼ねのない参加で劇の世界に入って行ける。

    劇の途中でも何度か出てくる説明台詞がそんなに苦ではないのは、
    俳優の力量だったと思えた。
    知っているだけでも達者な方々が揃っているので、
    何気ないところでも観るポイントがあったなと。

    【良かったところ、好感】
    ・舞台美術がゴテゴテし過ぎてないけど、なんかワクワクする感じ。

    ・ヒロイン役の池田萌子さんの設定、面白いこと不思議なことに興味を抱くが
    恋愛には興味がないという変わり者で掴めそうで掴みきれない存在というその感じがいい。

    ・横手慎太郎さんの顧問の先生。面白キャラだけどいい味出すなぁと。小劇場界の高橋一生だと再認識。

    ・屋上の先輩二人、帯金ゆかりさん、山本光さんコンビが良い。
    見た目と言動の印象から不良かと思いきや、NASAを目指しているほどの勉強好きで物理学などに精通しているというギャップ。
    二人の息のあった台詞の部分のシンクロ率の高さが凄い。

    ・藤本海咲さん、吉田ちひろさんは双子!?と思うくらい初めパッと見が似ていた印象だったけれど性格が真逆で良いコントラストだなと。

    ・量子論や物理学を始めとした話の例えがいい。勝負パンツとかラブレターの縦横書きとか。

    ・科学と非科学という捉え方について考えさせられた。


    それらを踏まえていくつか思ったことは、

    ・藤本紗也香さん、池田萌子さん、藤本海咲さん、吉田ちひろさんの
    オカルト研究部の4人での絡みがもっと観たかった。
    宇宙人と池田さんを巡る話(藤本紗也香さんと池田萌子さん)と、
    吉田さんの正体と横手先生を巡る話(藤本海咲さんと吉田ちひろさん)の二つに分かれるのでこの両方が入り組んできたらもっと面白かったかなと。

    ・主に前半で場転の際に椅子の出し入れが頻繁に行われるので、
    舞台上で移動させるとかの方が良いかなと思った。

    ・神宮寺先輩と藤田さんのSF研究部との関わり(協力or対立など)を効果的に使ったら、彩りが増すような気がした。

    ・宇宙人(?)役の石澤希代子さんをもっと冒頭から絡めてくるといいなと。

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    2016/11/21 10:33

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