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震えた声はそこに落ちて
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公演情報
劇団時間制作「
震えた声はそこに落ちて
」の観てきた!クチコミとコメント
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to-shi(7)
満足度
★★★★★
真摯な作り手による素晴らしい作品
「震えた声はそこに落ちて」感想。
ネタバレBOX
ダレる部分もなく、ラストまで話が進んでいくのだが、90分の枠に収めようとしてタイト「震えた声はそこに落ちて」感想。ダレる部分もなく、ラストまで話が進んでいくのだが、90分の枠に収めようとしてタイトになったのではないか?それで何点か無理があるな、と感じた部分も。もうすこし時間が長くても良かったし許された。
一点だけに気なったのは、碧が来たところで店主が「紺碧のぺき」というくだり、まだ碧が履歴書(メモ)を書いているところで、「あおい」と聞いただけで「碧」が出る人って少ないのかな、と。
ミステリィなら犯人がバレるキッカケになるパターン。
基本的な人の配置が下手→上手で被害者→加害者という感じで進み、ハケるところ以外は人物で大体の位置が決まっていた。碧だけが下の琴子の近くから上の孝道の間を行き来する(そして最後に退場)。転換もなく食堂だけの芝居で、とても考えられていた。
Aチームしか見てないので恐縮だが、「声」というキーワードの芝居で、それぞれの役で声が大事なポイントだったが演者さんが総じて、セリフも噛まず、声の大きさ、トーンを大事にしていたと思う。
琴子が声が出ないということで、見る前から出るようになるんだろうとは思うものの、そこがポイントになっていたが、演じた前田沙耶香さんが声の出ない時、出るようになってからの使い分けをうまくやっていた。
テーマ的にも重いのだが、当初二回目を見る気になれなかったのは、孝道側の3人の演技によって、嫌悪にも似た感情が起きていたからだと、二回目を上手で見て思った。(これは褒め言葉である)。なかでも孝道役の平岡謙一さんが秀逸。
だからこそ、終わりに向かって、皆が救われる(解決に向かう)必要は無かった気がする。物語のエンディングは「スタート」であり「ゴール」ではないと思ったから。
作品と離れたところで言えば、最後の挨拶で作者と平岡さんが出てくるのだが、締めの挨拶を精一杯大きな声でした所に好感を持てた。真摯な態度で向き合ってるんだな、と。カーテンコールで一言目から物販の話をする劇団をみたあとだったので、余計に。
次回作も楽しみにする劇団が、一つ増えた。
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2016/11/14 09:03
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