Midsummer Nightmare 公演情報 明治大学シェイクスピアプロジェクト「Midsummer Nightmare」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    超学生演劇 花五つ星
     W.シェイクスピア「夏の夜の夢」と「二人の貴公子」の休憩を挟んだ二本立て。二人の貴公子については、作者論争が続いていたが、現在では、シェイクスピアとJ・フレッチャーの合作という説が支持されている。大本のネタはチョーサーのカンタベリー物語の中の騎士の話である。今公演今回で13回目だが、自分は初見。翻訳からプロデュース、演出、役者など総てを学生がこなすと聞いていたので、小演劇界では横綱クラスの明治大学のアカデミック部門はどれほどの力を発揮するのかと興味深々で出掛けたが、期待は裏切られなかった。それどころか受付から誘導、会場内の案内に至る迄、頗る手際の良い合理的な連携とチームワークに感心したのみならず、観客への配慮も充分で驚かされた。

    ネタバレBOX


     本編は、標記作品二本を休憩を挟んで上演するのだが、完全に別れた作品として上演するのではなく、両作品の本質を崩さず、自然に繋いでトータルとしてバランスも良く、作品のオリジナリティーも崩さぬまま、淀みなく再構成している。シェイクスピア作品のような高度に完成された作品をこのように再構成する為には、原作に対する高い知的認識と深い理解が欠かせない。その両方をキチンと積み上げている知的レベルの高さにも敬意を表したいし、演技、演出、翻訳、照明、音響、舞台美術等の総合点で超学生級。
    殺陣のシーンも何か所かあるのだが、これも基本を弁えた鮮やかなものであった。歌や踊りにも作品内容に即した必然性があり納得がいった。
    また、これはシナリオレベルの話であるが、テーバイの若者二人が決闘の前に、ギリシャの神々に祈りを捧げるシーンがあるが、片や軍神マルスに片や愛の神ヴィーナスに戦勝の祈りを捧げるが、マルスに祈った者が戦いに勝ち、ヴィーナスに祈った者が、生涯の伴侶としての姫を手に入れた。尚、この二人以外にもギリシャの神に祈りを捧げていた者が居た。妃である。彼女はダイアナに祈ったのだ。ダイアナは、ゼウスに訴えたであろう。何れにせよ、此処には神々の摂理という形で弁証法が用いられている。そして、デュアリズムではなく、弁証法的思考こそが、人間の闘争本能を超えて我らに平和的解決手段を齎す方法であることを示唆していると読み込めるのではないだろうか? 安倍のみならず、先進国及び世界の強国の指導者の殆ど総てがデュアリズムの弊害に陥る程度のアホである現在、このことは頗る示唆的である。

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    2016/11/13 00:34

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  • 栗山さま
    メッセージ有難うございます。
    本当に素晴らしい舞台でした。
    スタッフの対応も合理的で適切でした。
    今後も拝見し続けたく存じます。
                      ハンダラ 拝

    2016/11/18 23:18

    ご来場ありがとうございました。
    クチコミの投稿もありがとうございます。
    今後ともシェイクスピアプロジェクトをよろしくお願いいたします!
    (制作部 栗山)

    2016/11/18 19:03

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