満足度★★★
秋の夜長にミステリーを鑑賞
観終った後は、長編の推理小説を一気に読破したような感覚でした。
血生臭い歴史をもつ森が鎮座する山奥の集落。
そこはかとなく横溝正史の世界。
ただし事件を追うのは金田一探偵ではなくベテラン&新人刑事の2名(言うほどの推理力なし)
そして村民は、謎めいた老婆や未亡人ではなく、どこにでもいそうな若者たち。
そこはかとなくホラー映画「ラストサマー」の世界。
なかなかの年月をまたいだ大作で数々の謎めいたエピソード(事件)を煙に巻く終わらせ方ではなくストーリー的に決着させているのが好印象でした。
ただ前半は若者たちの氏名やキャラクター、関係性を追うのに忙しく、出来れば最初の段階ですんなりインプットできる工夫があればなーと思いました。
役者さんは新人が多いのでしょうか、ボリュームある台詞量にまだ追いつけてない印象ではありましたが、一気には読めない長編小説を目の前で実演しきってもらった感じが面白かったです。
☆はまだまだ面白くなる伸びしろの期待をこめて。
2016/11/11 14:17
2016/11/11 10:07
観劇直後は役者さんの演技や、表面的なものに気をとらわれがちですが、1日経った今、制作の方の作品に込めた深い“想い”や“伝えたい何か”が、じわじわと効いてくる感じがします。
そして何げなく接している相手にも、存在しているかもしれない闇の人格。
幾重にも重なる狂気に人間不信になってしまいそうなホラーですね。
今後の更なる飛躍、ご活躍を期待しております。