フィーリアル 公演情報 発条ロールシアター「フィーリアル」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    中心にもっと収斂させた方が芝居としてのシナリオはよくなる
     常打ち小屋であったタイニイアリスが閉めてしまったので、久しぶりの公演になった発条ロールシアターだが、演劇的にテンションを高める糾合的なシナリオは書かれていない。

    ネタバレBOX

    寧ろ、傾向としてこの劇団のシナリオは、或る時空に様々な要素を散らし、その相互関係は観客の想像力に任せるというものが多いのかも知れない。ただ、このような書き方だと、よほど各要素が必然的に収斂する関係にないと中々物語自体のテンションを高めることは難しい。
     さはさりながら、鴎外の「高瀬舟」をベースにしている点があったり、リーフレットで21世紀の「泥棒日記」! と記しているように、サルトルの警句迄飛び出してくる。無論、泥棒日記を書いたのはジャン・ジュネであるが、サルトルが彼を大変高く評価した為に、仏文壇でジャン・ジュネは名声を得たといっても過言ではないほどサルトルの影響力は大きなものである。日本は本当の哲学者は殆ど居ない「国」なので、一時の流行が去ればどんなに偉大な人物も忘れ去られる傾向にあるが、現代フランスに於いても尚サルトルは結構読まれている。
     閑話休題。話は、前世とも関わる因縁話である。従って解決策は無い。揺蕩う我ら生命の不可思議な行動の底に蠢く因縁を、女性用下着が繋ぐのだ。それは、母的なものへの思慕かも知れないし、我々一人一人が生まれ出るまでに経験した系統発生を繰り返した体験への狂おしく激しい、眩暈を伴った誕生へのレクイエムかも知れない。今、我々は地球生命の黄昏時に居るのだから。

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    2016/11/05 00:51

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  • 則末チエさま
    メッセージ有難うございます。
    アルシェもタイニイアリスも地下ですから、ちょっと
    似ているのかも知れませんね。キャパも近いのしょうか?
    いずれにせよ、居心地が似ているというのは大切なことだと
    思います。自分も36年間住んだ元住吉を7月に離れて現在
    中野に住んでいるのですが、最近の東京は、どこかよそよそしい
    感じがします。却って新宿や浅草の方が後ろ髪を引く人情が生き残って
    居る気がしますね。自分の申し上げたことや、レビューが参考になったなら
    光栄です。今後ともよろしくお願いします。
                                       ハンダラ 拝

    2016/11/11 01:43

    ご来場とコメントありがとうございます。

    アルシェにいる間、タイニイアリスにいるような錯覚をしばしば起こしました。
    終演後にはまた興味深いお話をいろいろお聞かせいただき、勉強になりました。こちらのコメントとともに、自分の血肉にしていけたらと思います。

    この度はご来場、まことにありがとうございました。

    2016/11/10 09:13

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