パール食堂のマリア 公演情報 青☆組「パール食堂のマリア」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    素晴らしい!!!
    終始、じわーっと涙が流れました。

    ネタバレBOX

    1970年代の港近くの横浜界隈を描いた話。

    マリアとか、メリーとか、エメリーとか、女王陛下など街の人々によって様々に呼ばれていた娼婦Mについて、女性から毛嫌いされていたなど初演時よりもより詳細に描かれていたように感じましたが、アフタートークで、初演時と比べて当て書きが強い部分を2~3行削っただけで後は同じだという話を聞いて本当に驚きました。

    時事ネタ風話題を盛り込まないというか、無駄がなく、余計なものもないということの証左だと思うとともに、観る側の思い入れによって感慨が異なるものだとつくづく思いました。

    80年代初頭に関内付近で白塗りのメリーさんを何度か見掛けたことや、寄席の後に親娘で寿司でも食べようという台詞に、その頃野毛の寿司屋に行っていたことを懐かしく思い出しました。

    「去る者は追わず、ただ忘れないだけ」、オカマバーの店主の言葉が心に沁みました。出会いがあって、別れがあって、そのようにして世代を重ねていくのだと思いました。

    去る者を追わない私、そしていずれ去っていく私を、それでいいのだと愛おしく思えました。

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    2016/11/02 15:15

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