ホテル・ミラクル4 公演情報 feblaboプロデュース「ホテル・ミラクル4」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    それぞれ個性的な作品4つ。面白かった!
    ラブホテルの一室を舞台にした短編集。シリーズ4作目だが、自分はこれが初見
    前説代わりのちょっとしたお芝居が楽しい。feblabo恒例のオープニングアクトも有り。
    劇場が歌舞伎町ラブホ街の片隅というところで、ここでやるべき演劇というものもあるなぁと
    一組も普通の男女関係のカップルは出てこず、それぞれの関係性は最初明かされないが
    その関係性を軸に絶妙な按配の会話のやり取りで、近づいたり離れたり躊躇ったり、心地よく巻き込まれることが出来た
    ラブホという空間で女性と二人というのは、男にとって単純に一つの気持ちだけを抱えることは難しいところ。
    男性側の気持ちは凄いわかるところがあったので、女子側の意見も聞いてみたい思った
    役者さんで言うと、川島佳帆里さんの歌い狂う肉食系アラフォー女子が印象的
    浅見臣樹さんの独特な雰囲気もいそうでいないようでちょっといる感じで惹き込まれた
    4つの短編はテンポや雰囲気、男女間の抱える問題、それぞれで飽きずに楽しめた

    ネタバレBOX

    「メキシコ」
    明らかに女性慣れしていない男性を演じる富田庸平さんの葛藤や逡巡の表情が良かった。
    謝ることや、本当を知ってどうするか、など短いながらもフリとオチがちゃんと効いていて
    物語として見やすくわかりやすく良い構成

    「楽しい家族計画」
    浅見さんの独特の雰囲気と温井さんの真っ直ぐにズレたうえに滲み出る自意識感が混ざりあって、一番笑った

    「後戻り出来ない女」
    コント的なストーリーなんだけど、川島さんの野獣感が凄くて、本当に竹内さんが喰われてしまうのではと思う勢い
    歌い狂う肉食系アラフォー女子の画が頭から離れない

    「クリーブランド」
    4つの中では一つ空気感が異なる作品。リアルな会話とか間とか、ぽつりぽつりと伝わる女の想いとか、
    群青色の世界にたゆたうアイコスの煙とか。
    音の無い世界が似合う二人の距離感と関係性。あえてエアコンを消してまでして作りたかった世界は納得ではあった
    (おかげで会場内が暑くてみんなうだってしまったが)
    自分のラブホテル感はこの作品が一番しっくりくる。ラブホテルはやっぱり切ないものだよ
    大垣さんが好みの役者のタイプというのもあるが、そこに男と女がいるんだけど、男女を感じさせない雰囲気とか空気感があって、添い寝している時のリアルな会話とか、観劇における個人の経験や思い出が感情を揺り動かす時のハマリ具合なのかな


    好きだったところ追加、温井さんの全然そそられないドヤ顔セクシーポーズ、大垣さんの喋り方と雰囲気、福富さんの相手を「キミ」っていう呼び方、富田さんの目の泳ぎ方

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    2016/10/31 00:31

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