オトギ 公演情報 劇団超ダッシ「オトギ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    発想が甘い
     お伽噺というものは、洋の東西を問わず、原作に当たってみると驚くほど残虐な話であることが多い。

    ネタバレBOX

    このことは、恐らく以下のことに起因する。支配体制が現在より遥かに苛酷で、タブーも多かった。その苛酷な現実をうっちゃる為にこそ、残虐なもの・ことを登場する悪の化身たる存在に負わせ、それを退治することでカタストロフを得ていたということなのであろう。近代以降、国家も基本的には生まれ変わったハズである。少なくとも理念の上ではそうだ。そして近代国家は、その基本に民衆の自由を保障するから、法理体系に於いても国家権力を縛るべき法が含まれている。だが、実際にそのような権利が主張されそれが素直に通る社会や国家ばかりではないことは、己の国をちょっと振り返ってみれば一目瞭然である。長期政権となった2次以降の安倍政権のしていることといえば、日本会議メンバーを大量動員した愚民化政策とアーミテージレポートによって命じられたことがらの実行ばかりではないか!? 民意は届かず、政府は嘘ばかり垂れ流してF1人災を風化させようと躍起だし、自由への様々な弾圧も頗るつきで酷い。民主国家とは名ばかりのアメリカの植民地が日本の実相である。こんな世相を目の当たりにしながら、反逆的表現としてのオトギを作るのでなければ、余り意味が無いように思われる。もっとラディカルな作品が作れるハズである。奮闘して欲しい。
     シナリオにエッジが効いていない点は上記で指摘した通りだが、演出、演技にも感心させられるものはなかった。

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    2016/10/30 23:44

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