【公演終了】CONNECT 『ご来場ありがとうございました!』 公演情報 劇団C2「【公演終了】CONNECT 『ご来場ありがとうございました!』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    蠢く異世界へ...
    突然に奇怪な情景へ引き込まれる。常識を超えた異形なる人物もしくは物の怪。徐々に異なる光景、異なる趣向が現れる時代伝奇。
    その観(魅)せる印象は、スピード感溢れる「C2体感エンターテイメント」といった謳い文句そのもの。

    ただ、何となく観た事があるような...。
    (上演時間2時間強)

    ネタバレBOX

    舞台は段差を設けた2層空間。中央に幅広い階段、上手・下手側にも幅は狭い階段がある。その段差を利用したアクションが、この劇団の魅力の一つであろう。

    梗概は、真日本と正日本の争い。元は幕末争乱期に旧幕軍が封印を解いて”結鬼”(高見瑠夏サン)の力をもって官軍は敗れる。そして建国したのがこの真日本(北日本と今の北海道)。一方、破れた官軍が建国したのが正日本(関東以南)である。この2つの国は争いを起こさず50年経てきたが、正日本が科学技術を発展させ真日本と争いを起こす。
    それぞれの国の特徴は、真日本は妖怪と人間が存在するようだ。一方、正し日本は”結鬼”に氷漬された子供たち。この子を”ケガレ”という。そして氷が融けだし、大いなる力(頭脳・身体能力・感性など)を発揮する。
    妖怪(生あるもの)と機械文明...その蠢く物と物質文明が争う。それを物語の展開で実証していくようなもの。そこに強く訴えるようなテーマ性は感じられなかった。

    まずメイク、衣装などの外見的ビジュアルに目を奪われる。そして、ダンス・パフォーマンスで魅せる。必ずしも”殺陣の力”ではなく、”剣舞”のような観せ方である。その意味では観客の気を逸らさないよう観せる工夫をしている。
    この物語で、大きく感情を揺さぶられたというシーンはなかった。エンターテイメント性、観客に観てもらうというサービス精神に溢れた公演...そこが最大の魅力であったと思う。

    この公演、グリーンフェスタ2016において 【BIG TREE THEATER賞】を受賞した作品「BRAKE」に似ているような...。本作だけ観る人には面白いかもしれないが...。

    次回公演を楽しみにしております。

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    2016/09/20 20:27

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