オムニバス of Oi Oi vol6 公演情報 Oi-SCALE「オムニバス of Oi Oi vol6」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    別の意味で怖い!【A】
    夏場のオカルト話は、背筋も凍るような怖いものを期待したが、表層的な怖さではなく物語に描かれる内容が深く怖い。今回観たのはAプログラムの4話オムニバスであるが、どれもがアフォリズム、滋味がある観応えあるものばかり。
    開演前の舞台にはモニターが2台、上手・下手側の壁際にもモニター2台が設置されている。画面には何も映し出されていないようであるが、受付時に渡されたフィルターを透して見ると、そこには...。
    (上演時間1時間40分)

    ネタバレBOX

    舞台は暗幕に囲われた素舞台、物語によって都度小物が運び込まれる。
    プロローグは、オカルトコメディと言ったところ。4人の車座、順々に怖い話を紹介し合っているが、1人が怖い話をし、その次に話す内容は「友達に聞いたんだけど…」前の人と同じ話をし出すという笑いへ。その掴みのまま本編へ繋ぐ。

    第1話「ボクノアト」
    ”弱兄強弟”の間に入る女性が味わう怖さ。母を亡くしその面影を求める弟。 探し物が見つかるように印を付ける。自分も忘れてほしくない行為として(相手の体に)痕をつける。

    第2話「増殖」
    菌(ミクロの虫)が指先から侵入し人体を蝕む。それを食い止めるために手首を切り落とす。手首が山積み。それでも街は壊滅していく。

    第3話「風立ちぬ」
    悪魔学における悪魔の一人。ロノウェ、序列27番の侯爵にして大伯爵。その悪魔と契約しアーティストとして成功するが、それも27歳迄。松田聖子の歌に合わせて奏でる真実とは...。

    第4話「KV-201XR」
    自動掃除機を直している男。その父と女。その電化製品を直そうとするが、型が古く部品がない。さて、この父と女はロボット...その旧型ロボットを動かすバッテリーがなく。少子化の果てに訪れる愛着ロボットとの生活にも限界が...。

    モニターから見ている片眼は、現実社会に潜む闇を凝視しているようだ。その四角い枠には様々な顔が現れるイメージ。思いつめた顔、邪悪な顔、欲望の塊の顔、そして世相を煮詰めたような顔である。枠自体には生命も通わない物体であるが、その中に映る人の眼差しによって感情が動く。そんな怖さを感じる公演であった。

    次回公演を楽しみにしております。

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    2016/09/01 17:52

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