満足度★★★★
個人的には好きな感覚です
観劇させて頂きました。この作品は未来SF物語になるのでしょうが、個人的には音楽感覚をそのまま作品に投影したものに思えました。役者さんたちの台詞の交わしかたが、リズムテムポを刻むような感覚であり作品の展開もやはり音楽的に感じられました。役者さんたちの衣装からも古い年代の自分としては「テクノ」的に思えましたが、今だとどのような音楽が聴かれているのか知りませんのではっきりとはわかりません。しかし、全編その感覚かと思えば様々な音楽感覚が複合され、作品全体としてはちゃんと交響曲に仕上がっていました!作中には所々に古典的な手法も違和感なく取り入れてあり、個人的な感覚では面白い感覚をした作品に思えました!しかし、序盤から中盤にかけての台詞のリズム感覚が合わない方には少しキツイ面もありそうな気もします。未来を舞台にしたSFですから想像しようにも想像で補えない面もあり、台詞の一つ一つを聞き取り作品の世界観をイメージする必要があるかと思えますが、この台詞のリズム感覚が肌に合わないと台詞を丹念に一つ一つ追っていくしかなく、本作品の公演時間を考えると集中力が途中で途切れそうにも思えますし、その上で作品の世界観を想像するとなるとシンドイものを感じられる方もいそうな気もします。普段どのような音楽を聴き、興味があるかで聞き取りやすさが変わってくるような気もしますし、年代によっても肌に合わないものを感じられそうにも思えますが、舞台上から目を離さなければある程度わかりそうにも思えますので、なんとも言えません。うまく台詞が聞き取れるならば「面白い作品!」と思われそうですし、そうでなければ「良いものがあるだけにちょっと惜しい作品」となりそうな気がしますが、個人の好みや趣味的なもので若干評価がばらけそうな面もありそうな・なさそうな・・・正直なところ古い音楽しか知らない自分としては、他の観劇された方がどのような感覚を今は持たれているのか良くわからないので、ハッキリとしたことはちょっと想像がつきません。序盤から台詞が聞き取りやすく感じられたのならば、わりとイメージしやすい世界観なのでかなり楽しめそうな作品かと思えます。本作品を星で評価する時、今回は客観的な点からはちょっと作品がどのように思えるか判断しかねますので、個人的な感覚からでのみの星の評価です。しかし自分の観劇させて頂いた公演では全体的に若い方が多かった気がしますので自分だけかもしれませんが、「昔のアメリカ映画」や「MTV」をみてアメリカに憧れを抱いていた時代がある者にとっては、本作品に何か懐かしいものが若干感じられました。