15 Minutes Made Volume14 公演情報 Mrs.fictions「15 Minutes Made Volume14」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    涼しげな映像も○
    面白い。120分(休10分込み)+AT。

    ネタバレBOX

    キ上の空論「日々が黒くなるその前に…って、」
    聖(竹川絵美夏)にチンチン触らせてって言われたせいで、街を出た輝(富田喜助)が10年ぶりに帰郷。婚約者も連れて明日挙式するという。婚約者の真(池田萌子)も合流して、聖と輝が兄妹であるとわかる…。
    輝を好きでしょうがない聖が、立ち去った真に、怒りとも嫉妬ともいえる暴言を吐くシーンに、なんかキュンとなった。その後、輝が戻ってきて聖を抱きしめる?とことかも。近親愛という外れたとこでの純愛が、ストレートに描かれて好感触。かきむしり癖のある聖のため、黒服しか着ないとか、白服汚れていいようにクリーニング屋に就職した聖とか、しっかり詰め込んでて良かった。

    ぬいぐるみハンター「みゆき」
    みゆき(松本みゆき)の半生を描く。
    15分あっという間のスピーディーな作品。みゆきは誕生日を祝われては妙な方向に話が進み、あれよあれよと展開していく様が、ひたすら愉快だった。女優をめざすみゆきの、門番演技練習姿がかわいい。幸せになってほしいと思わせる力があった。

    日本のラジオ「ハーバート」
    米国から帰国した人類学者?(村山新)に、オカルト雑誌編集者(深井敬哲)が執筆をお願いにくるが…。
    いまいちピンとこない作品。不気味と言えば不気味だけど。

    かわいいコンビニ店員飯田さん「虹はどしゃぶりの雨に咲く」
    優馬(辻響平)が浮気してるんじゃないかと疑うマナミ(百花亜希)は、証拠のラブホレシートを見つけキレまくるが、そばにいたカズが相手はオレだと打ち明ける。混乱するマナミは二人を気持ちわるがるが、優馬はジャイアンとブタゴリラの例を出し、日本人は植えつけられた常識を自分が思考したものと勘違いしているんだと諭し始める…。
    キレるマナミとみょうちくりんな理屈を持ち出す優馬、微妙に恋の炎を燃やすカズという、色合いのハッキリした三人が愉快な舞台を作り出してた。出てったマナミが戻ってきて優馬にハグを求め、それに応える優馬というラストと転換後手をつないでハケる二人の姿が、ちょっと愛らしい。百花のストレスフルな演技が見物。

    キュイ「前世でも来世でも君は僕のことが嫌」
    ホームレスとかハサミの女をボコす舞台。見てるだけだとちょっと飲み込みにくい作品。15分向けではない気がするが。

    Mrs.fictions「上手も下手もないけれど」
    とある舞台の主役(岡野康弘)の楽屋に、アンサブルだという駆け出しの女優(豊田可奈子)が鏡を使わせてと入ってくる…。
    コメディな立ち上がりで笑わせつつ、次第に二人の夫婦生活(人生)と舞台を重ねていく構成がナチュラルで上手い。男優の浮気とそれを達観する女優というある種の愛、そして先に逝く女優と遺された男優という、一抹の寂しさを残して幕が下りる。15分で半生を描くスキルもさることながら、ドラマを盛り込み、空気も作り上げるというとこがいい。楽屋という狭い空間に、人間性とか、男女のもつれとか、その間の時間とかを感じさせる余白のある、よても素敵な作品だった。
    キスを迫る男優に、「共演者を喰い散らかすクズかと思った」と返す女優に爆笑だった。

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    2016/08/15 21:43

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