ブラック祭2016 公演情報 メガバックスコレクション「ブラック祭2016」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    全員邪鬼
    作品冒頭に緊張感が感じられず、あれ?と思ったが
    その後の“人間の本性”が露呈していく様はさすが。
    パターンといい、キャラの設定といい、そのバリエーションの豊かさが
    面白かった。
    終盤BGMに台詞がかき消されて肝心なところが聞こえなかったのが残念。

    ネタバレBOX

    舞台上手に簡素なベッド、下手にソファとテーブル、椅子が2~3脚。
    正面には重厚な扉。

    明転するとすでに4人がそこにいる。
    何者かに拉致されて来た日本人4人、誰もその理由を知らず敵の正体も不明。
    上から目線の嫌味なビジネスマン藤崎(井上正樹)、
    藤崎に嫌悪感むき出しで突っかかっていく坂本(福永樹)、
    状況を把握しようと情報収集に懸命な研修医松田(さかもとあかね)、
    皆の間に入って必死に穏やかに収めようとする荒井(石澤友規)、
    そしてもう1人、全てを知り尽くしているかのように落ち着き払った女
    まりか(青地萌)が入ってくる。

    「みんなでここを出よう」と呼びかけるのもつかの間
    ドアの隙間から落とされる手紙に翻弄され
    彼らは生き延びるために、誰かを殺さなければならなくなる…。

    パニック物のキモは「極限における人間の本性」だ。
    その本性が露呈していくプロセスをさらに面白くするのがキャラの設定だが、
    ひねくれ者が意外に純情だったり、正義派がもろくも崩れたりと
    そのあたりの変化を劇的に見せるのは相変わらず巧い。

    残念だったのは終盤肝心なところで台詞が聞き取れなかったこと。
    初日のせいか、若干台詞を噛んでいたこと。
    父親の手紙が読まれるところが解りにくかったこと…これは私だけかな?
    傷口を縫合するシーンのリアルな感じはさすがメガバと思った。

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    2016/08/11 22:05

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