INDEPENDENT:3rdSeasonSelection / JAPAN TOUR 公演情報 INDEPENDENT「INDEPENDENT:3rdSeasonSelection / JAPAN TOUR」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    ghj
    面白い。30分×3人。

    ネタバレBOX

    「わたしの未来」西原希蓉美
    付き合ってた彼氏との紅葉狩り中にがけ崩れが起こり、身代わりとなった彼氏は半身不随になってしまう。意思表示ギリギリな彼氏は、両足を切断し、更に両腕も切断する(コミュニケーション不能)こととなり、西原は悲しみに暮れつつ明るく振舞う。両腕切断手術の前、西原の誕生日に何かあるという彼氏のメッセージにドキドキする西原は、誕生日当日、世の中の電化製品から以前共作した二人だけの歌が流れているのを聞いて、幸せに包まれる。
    という一連の話を、ハッカー容疑のかかった彼氏のため、法廷で馴れ初めを語り歌うというスタイル。彼氏への愛情溢れる西原の演技と表情が眩しく、その裏の悲劇が引き立つ舞台。ハッキングにて歌が流れるというシーンは、最初超現実的なシーンかなと思ったけど、意外と現実的(半身不随者のハッキング能力がどれほどのものが知らないが)だった。なんにせよ、心温かな作品で気に入った。

    「あのとき」泥谷将
    あのときああしてれば、なんてナンセンスだと、ああしてなければ今の自分はなかったと思っている男。小学校の時にセクハラな告白をして、女性に距離感を持ってしまう。そのせいで中学校で恋した女になかなか告白できずにいたが、意を決して告白するも「遅い」とフラれてしまい、部活に勉強に(別の女との恋愛に)邁進した生活を送り、満足感を得て今に至る。中学校で告白していなかったら(陰ながらネチっこい視線を送るだけ)、劣等感溢れる陰気な人生を送っていたと、陰気な自分を責める。が、陰気な自分からお前も同じだろと、逆に攻められ、中学校での最初の告白を早くしていた場合の充実した自分の姿を見て、苦悩する。
    グサっと刺してくる恐ろしい作品。泥谷の機敏な動きとスピーディな展開、セリフ回しに場面転換のスムーズさなど、得もいえぬパワーに満ちた舞台だった。傑作。

    「シロとクロ」米山真理
    クロという犬とシロ(米山)の喜びと悲しみの日々を描く。
    BGMにのせて発せられるセリフが心地よく、米山の溌剌とした笑顔から幸福さがひしひし伝わってくる。リズミカルで軽快な感じが、動きともあっていい塩梅の舞台だった。

    三作品ともテンポのよさが特徴的で、30分あっという間。「あのとき」「シロとクロ」のキビキビしたパフォーマンスもいいし、「わたしの未来」の情緒のある歌唱パフォーマンスもいい彩だった。2600円でいいもの観れたと思った。

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    2016/07/24 01:15

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