満足度★★★★
引き込んで伝える力に脱帽です
エピソード2は、1よりもグッと医療色が強くなったお話。そこに、幽霊というオカルト要素も加わったちょっぴりダークなファンタジー&ミステリー調のお話でした。だけどサボテンと中心とした、ちょいちょい笑いを突っ込んでくるノリは前作通りの面白さです。単なる小ネタキャラかと思った「テンパーくん」が、後半の重要な場面のキーになる話の繋がりは、ビックリさせられました。
ただ、エピソード1が過去作の再演だったせいか、非常に作り込み・練り込まれた感があった一方で、2の方は途中で少し繋がりがぎこちなさげな印象もあったかな。こちらは話の展開に乗っていたので、それほど気にはなりませんでしたけど。ラスト近く、主役となる患者の主治医が思いを語るくだりは、演劇のスゴみを感じた印象的なシーンです。
いずれにせよ、シンプルではない(から面白い)ストーリーを、散漫にならずにこれほどに観客を引き込んで伝える劇団の力には、ホントに感心させられた公演でした。