天草のマリア 公演情報 飆「天草のマリア」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    熱量の魅力
    エンタメ殺陣活劇、に括れると思います。島原の乱のお芝居だと思って観に行きましたが、その意味では期待と違いました。
    むしろ史実に即した部分(例えばポルトガルとオランダの関係など)は説明が目立ち、ストーリーをいたずらに複雑にしていた印象です。オリジナルの、活劇が活きる脚本を上演された方がいいのでは、と思いました。
    殺陣については、できる人も何人か含まれているように見えましたが、いかんせん舞台が狭そうで、そのためか刀も短く軽そうな木製で、もったいないなぁと思って観ていましたが・・・次第に気にならなくなりました。それが、役者さんをはじめ、お芝居全体から立ち昇る「熱量」でした。カロリーの消費が激しそうな気合と運動量。魅力でした。
    チラシに「魂を削り」「生命力」とありましたから、ここは看板に偽り無しでした。
    脚本、演出の方は本格的な作演はこれが初めてとのこと。長所をどんどん伸ばして、芝居作りをしてほしいなぁと期待を持ちました。
    ただ、初公演から3500円という値段設定だったので、作品が成長したらいくらになるんだろう…と、ちょっと懸念しました。

    ネタバレBOX

    オリジナルの方が良さそうなのは、もう一つ理由があります。
    実在の人物を扱うには、人物像が全体に薄く感じました。
    これが創作上の人物(キャラクター)であったなら劇団さんの世界観として観られるのですが・・・歴史上名を遺す人物にはそれなりの人間性があったはずで、わかりやすいエンタメにするために漫画的な人物像として描いたのか・・・
    いっそ「歴史”ネタ”エンタメ活劇」と宣伝されていたら、島原の乱のお芝居を観るぞ、という期待を持たず、素直に観られたと思いました。

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    2016/07/19 00:43

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