大風呂敷 公演情報 髭亀鶴「大風呂敷」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    髭に亀と鶴とかいて髭亀鶴(ひげきかく)!
    上演時間は、事前告知ありで休憩なし120分。

    スタッフ陣が浴衣姿に下駄で、
    公演ロゴの雰囲気に合っていて良かったです。
    (開演前に幕に映っているロゴも
    よく見たら紋がまわっていて細かい…)

    挨拶+日替わりゲストによる『大口上』、
    『大迷惑』『大怪獣』
    『大便意』『大學まで出したけれど…』
    の順に上演するオムニバス。

    各作品を繋ぐ間の時間は
    舞台装置を組み直す「転換」があるのですが、
    そこも完全暗転にせず
    「大転換」という形で見せる方式にしていて、
    あっと驚く仕掛けもあり面白かったです。 

    旗揚げ準備公演でこのクオリティ。
    今後も楽しみです。

    ネタバレBOX

    以下は自己ツイッターをもとにしています。


    >『大迷惑』
    これぞ(私が思う)演劇、って感じの
    「景色でピンとこさせる」って演出が好きでした。
    彼が「そう」なのだと感づかせるのがうまいなと思いました。 
    拳を合わせるのをやめ、
    唄う和也くんに泣かされました。
    後悔したくない、という隆太郎を見て「それでイイと思うよ」って言いそうな表情も良かったです。


    >『大怪獣』
    この作品の為だけに、
    畳とフスマが用意されてるという豪華さ!
    元々、柳井さんの作品はスピーディ展開なのが楽しくて何作品も観ているのですが、
    さらに速い展開でした。
    でも早回しじゃなくて、
    きっと登場人物の心情や言葉をひとつの行動に変換・集約するのが
    上手いんだろうなぁと思いました。
    後半の、夫の腕をだらんとさせた感じや、
    ゆっくり振り向くときの表情に込められた様々な感情や、
    そこから想像させられるこの家の未来にゾクゾクしました。


    >『大便意』
    初っぱなのシーンの、
    相手役かのように佇む便器にまず笑って、
    彼の心にいる、という感じのトレーナーの行動や
    その後の緊迫の修羅場展開にも笑い、笑いっぱなしでした。
    ちょうど席の関係でばらまかれる写真が見えたのですが、
    ちゃんと撮影されたもののようで面白かったです。
    (目のどアップとかどんな状況だろう・笑) 
    クライマックスの演出が荘厳で、でも彼女さんの行動でオチがよめて
    感動とニヤニヤが両立する面白さがありました。
    すごくイイ意味で、酷い話でした(笑


    >『大學まで出したけれど…』
    婚約者を「幸せ」にするために、
    あえて自分の心情に反する発言をしなくてはならない勝さんの表情、
    観ていて心が痛みました。
    そのあとの出征&万歳のシーンも
    「役者ではない人たちに演じることをさせていた」という状況で、
    役者さんたちはそれを演じているんだなぁという感覚を受けて、
    演劇的に奥深いシーンだなと思いました。
    (母と婚約者の「勝のためにあえて笑顔になっている」姿も、
    ギリギリまで「納得できない」というような父親の表情、
    そのどちらにも泣かされました)
    今なら「そんなの変だ、
    最後くらい本音で話したい」って言えるけど、
    当時は言えなかったんだろうな…と思うと切なかったです。


    役者さんたちが作品ごとに役を演じ分けるのを観るのが楽しかったです。

    なによりすべての作品に登場している「髭さん」こと山森さんの演技もさることながら
    挨拶などから見える芝居への姿勢もすごいなぁと思いました。

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    2016/07/17 08:54

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