眠らない男 公演情報 ユニットR「眠らない男」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    退屈な90分
    いかにもそれらしい雰囲気と台詞、そしてそれらしい音楽。
    しかし、台詞が全然入ってこない。

    見ているこちら側の問題なのか。あるいは役者や演出の問題なのかはわからない。
    ただ、役者が本気でそう思って台詞を言っているようには私には感じられなかった。

    退屈な90分。
    退屈だけどなぜだか“苦痛”ではなかった。
    それが救いか。

    ネタバレBOX

    岸田理生の『眠る男』は見たこともなく、読んだこともない。

    母と息子、父と娘という関係だが、なぜだか「父のいない者は眠れない」という台詞が何度かある。
    娘には父がいるだろうと思うのだが。

    もし「いないも同然な父」ならば、母のほうもそうだろうに、と思う。
    どうもしっくりこない。

    父殺し、母殺し的な展開と女帝のエピソードの関係もなんだか。
    「女帝」というほとんど実感のない存在もピンとこない。
    その設定本当に必要だったのか。

    裏表の眠れない男、眠れない女の三者が三様というわけでもなく、うまく重なるわけでもない。
    裏表の関係なのだがほとんど同じ。さらに男たちと母の関係と、女と父の関係についても、対比でもなく類似でもないぼんやりとした位置づけに見えた。

    役者で言えば、眠れない娘役の人のみが良かった。
    この人の台詞のみがこちらに届いた。
    しかし、舞台は1人が良くてもどうにもならない。

    全体的に散漫でぼんやりした印象。
    これがアバンギャルドというものなのか。
    だとしたら、ずいぶん退屈で古くさいものなのなのだな。

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    2016/07/04 21:27

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