ルドベルの両翼 公演情報 おぼんろ「ルドベルの両翼」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    二回見ました!
    『ルドベルの両翼』観劇

    おぼんろ劇団は,劇場はいつも,おんぼろだ。五人の役者は,ヘビーメタの化粧に隠されて素顔がわからない。

    まず,「想像力」を鍛えたいとうったえる。目をつむって,物語はいつも童心にかえって,そこから開始する。今回は,良かった。とりわけ,「あんただれ!」「弁士です」までの,最初の30分間の流れが良かった。すっきりと,楽しくはいっていく。さらに,60分ごろ,若林めぐが,弁士的に台本を読むところまでで結構今回はもりあがった。

    おぼんろは,2013年『ビョードロ~月色の森で抱きよせて~』で頂点をきわめてしまった。というのも,『パダラマ・ジュグラマ』『ゴベリンドンの沼』も,作品の作り方が,ほとんど同一なのだが,唯一ちがっているのは,『ビョードロ』は,若林めぐ演じる「じょうきげん」の存在を,あいまいで,特殊で,ファジーなものにし,そのことによって,作品に「なぞ掛け」をしていることだ。

    今回は,似たような部分や,場面,ことばの使い方があっても,ほかの作品とはちがって,新しく生まれ変わった楽しい寓話になっている。そこが,非常に好感が持てた。惜しいのは,最後で,全員が「つれ自殺」を行い,気が付くと生きていた・・・というところ。なにかものたりないが,全体としてはOK。

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    2016/07/03 23:18

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