鳥のまなざし 公演情報 ポかリン記憶舎「鳥のまなざし」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    とても上品な怖さ
    動きや台詞や衣装まで、なんか上品なのである。
    照明も音響もかなり上品。
    でも、舞台の上では辛い思いをしている人がいる。
    そこの怖さを感じた。
    黙って見つめる観客の眼の怖さも。

    いろいろな場所で発せられるコトバの位置や、大きさなど、耳が敏感になる舞台だった。

    とてもとても個人的な感覚なのだが、集中が途切れてしまうところがあった。
    それが残念。

    ネタバレBOX

    舞台の周りにコの字のように座席が配してある。そこにはすでに役者さんたちがいるのだが、気になってしまうのは、自分の正面に座るお客さんたち。

    芝居が始まれば、(照明の効果もあったりして)そのお客さんの気配も自然と消えていくと思ったのだが、気配が点いたり消えたりして、完全に集中できなかった。
    もちろんこれは人が気になってしまうという、私の個人的な感覚のせいなのだと思うが、それが最後まで尾を引いてしまった。

    ついてない女性と自分の記憶が正しいのかどうか不安になっていく男が並行して出てくる。この2人が、どうやって交錯していくのかということに興味を持ったのだが、結果的には「え?」だった。
    その先にこそストーリーが待っているのではと思った。
    沈黙の感じはとてもよかったのだが。

    いろいろ刺激的だったのだが、劇場に足を踏み入れたときの期待はやや燻ってしまった。

    入口付近は、客席や舞台よりかなり上の位置にあり、その位置から、客席の様子を含めて観劇できたら(まさに「鳥のまなざし」で)、たぶんもっと楽しめたのではないだろうかと思った。

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    2008/11/29 01:23

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