平和な時代に生まれて-終わりなき道の標たち- 公演情報 九十九ジャンクション「平和な時代に生まれて-終わりなき道の標たち-」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    積極的に求める平和
    政治シュミレーション劇、と言う感じでしょうか。

    ネタバレBOX

    今から約20年後、大学の政治研究系サークルに入ってきた50過ぎの新入生を候補者として担ぎあげ、「軍事介入する・しないことによる無辜の市民の犠牲」というジレンマを考える中から生まれた「積極的平和主義」(現在とは異なる)をマニフェストにしていく。

    台詞の印象で固いのかなとも思いながらも聴きやすく、観易かった。

    前半の選挙に出馬し、当選。他の学生たちも後を追って議員となり、
    「積極的平和主義党」を結党し、マニフェストを広めて行こうとする中で、徴兵制の議論に対し、段階的な徴兵制を提案する。

    与党が推す「若い世代に経済的恩恵を与える代わりの徴兵」から、
    若い時に訓練し、壮年時に有事が起きた時は徴兵」という
    世代間の不公平を減らす徴兵制を提案したのだ。

    ここでの与党大物議員と「積極的平和主義党」の面々との
    やりとりは現実に即したようなスリリングな展開だった。

    ただそれまでの間が盛り上がりに欠ける気もあり、
    そして壮年になった主人公たちは徴兵されることとなり、
    地雷処理をしているところで終わるのが皮肉なラストだが、
    その皮肉っぷりがもう少し効いてくる展開だと
    尚、胸に迫ってきたかなと思う。

    ただ現実世界でも通じるようなテーマで興味深かった。

    0

    2016/06/21 16:13

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大