ミュージカル「A Midsummer Night’s Dream」 公演情報 ミュージカルカンパニー イッツフォーリーズ「ミュージカル「A Midsummer Night’s Dream」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    スタンディングオベーション 花5つ星

     曲、生演奏、歌唱力、演技力、舞台装置、音響、照明、脚本、振付、演出どれも素晴らしい。スタンディングオベーションがしたくなるほどであった。無論、花5つ★。

    ネタバレBOX


     ファーストシーンでスポットライトを浴びた領主が右手を天に突き上げ登場するのと同時に、大きな旗を掲げ客席から登場する妖精たち。大きくて真っ赤なクロスの4つの角を一人ずつが持ち、クロスを跳ね上げるとクロスの左右に居た者達が旗を掲げて各々反対側へ移動する様が2度描かれ、戦いを象徴するような若干の緊張感を伴った動きが実に美しい。演出家のセンスの素晴らしさが、これらの布の使い方に良く表れていて、しょっぱなから驚かされる。無論、これは最上の導入方法の一つである。びっくりさせるということが、表現にとって如何に大切なことであるのかは今更言うまでもあるまい。作家・表現者の世界に引きずり込む最も巧みで良質な方法である。まして今作はファンタジーである。妖精という人間の目には見えないハズの者達が主役とも言える今作にあっては最上の導入法であろう。
     この後すぐに妖精達の踊りが披露されるのだが、この飛び跳ねるような踊りはスモークの掛かった中で行われる為、幻想的な美しさが際立つ。更に妖精達の笑い声や、猫の鳴き声に似た叫び声なども実に効果的であり、更に舞台奥の薄暗がりでは、ジャングルジムのように組まれた鋼製の枠に蝙蝠のようにぶら下がったパックが、蠢いている様が対比されていて、妖精達の白い頭髪や衣装とパックのモスグリーンの衣装は明暗差の中で白・黒の対比となって現れ見事な対称を為している。また、妖精の女王、タイテーニアの背中に付けられた襞のあるクロスは天使の羽に見紛う作りになっていて、これを広げたり、そのままの状態にしたりで、彼女の動きに更なる奥ゆかしさと異形の者の王族の神々しさを加えている。
     更に、後半ループ状になった幅の狭いクロスを妖精達が二人一組になって操るシーンがあるが、呼応するパックの動きと共に実にあでやかで軽快感に富む美しいシーンである。
    今作の原作は無論、シェイクピアであるが、イッツフォーリーズ版では妖精の王オーベロンの最後の科白から、障害を特定するような単語を除き、人の目に見えない妖精達(自然の化身)が人間を祝福し、支え原作同様の人間賛歌を提示してくれているように思われる。
    振り返って、現実を見れば、中国は原子力大国を目指し、国内原発のみならず、原発輸出にも力を入れて核汚染の拡散に「貢献する」道を選んでいる。習は軍部を掌握しているのをいいことに、国内での思想・表現・情報の自由化弾圧と少数派弾圧に余念がない。無論、対アメリカを睨んでの新冷戦構築である。一帯一路路線や金融政策等で、もう一つの選択肢を広げるのは構うまいが、鎧は着込んでも見せないのがお洒落。見せるなら香を焚き込む程度の風流は欲しい。まあ、余り頭は良くないから望むだけ愚かというものではあろうが。パナマ文書で証拠が出たように、所詮下司野郎でしかないことも明らかなのだし(それでも安倍晋三に比べればマシだが)同じシュウでも周恩来とは雲泥の差である。馬鹿が国家のトップに立つことになれば、愈々、鈍感な連中にも第三次世界大戦が危機感を持って迎えられるようになろう。そうならないことを望むばかりである。
     
     

    0

    2016/06/15 18:10

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大