無名劇団第23回公演「無名稿 機械」 公演情報 無名劇団「無名劇団第23回公演「無名稿 機械」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    センスの良い演劇
    何から書こうかな・・・と思う。
    最近ではお芝居を観る時には、良くなかった所より、良かった所に着目できるようなみかたができるようになりたいなと思っています。
    しかし・・・良くなかった所のインパクトが大きくて・・・それはひとまずBOXにしまっておいて。

    そうですね~美術、美しかったですね。
    開演前、ぼんやり厳かな気持ちで眺めてました。
    そんな厳かな美術の前で繰り広げられる、女性同士特有の陰湿なエゴのぶつかり合い。
    それを書いたのが男性だというのに驚く気持ちもありつつ、少し納得する気持ちもありつつ。
    なんとなく、男性からみた女性の陰湿さのような気もしないでもない。
    女性が書くともっと生々し過ぎてエゲつなくて嫌かな~って(笑)
    男性が書く、これくらいでちょうどいい・・・。

    その女性の悩みを聞く靴磨き職人の竹村さんが良かった。
    存在が際立ってました。
    あの靴磨き職人悩み相談室シーンを、もっと全般的に効果的に挟んで欲しかったかな。。。

    この作品は技術面において、もっともっとブラッシュアップできる。
    そのブラッシュアップしたものを観たい・・・と思うので、再演を熱望します。

    ネタバレBOX

    まず、観劇環境の問題が。。。
    わたしの観劇は千秋楽でしたので観る前からSNSで予備知識はあったものの、確かに視界が悪かった。
    あれでは最前列でないと、ちゃんと観ることは叶わなかったろう。
    実際、今台詞を言っているのは誰なのか、隠れて見えないからわからない部分も多数。
    隠れていたり、低い位置の芝居も見えず、一部何が行われているのかわからない。
    そんな中でも、まだ冒頭辺りは役者の周りや背後で身体が動き回りチラチラ横切って行く演出があったので・・・視界を遮る客席の人影も、舞台上の人影と一体化させる、そんな意図があったのかな・・・なんて思ってみたりもしました。
    しかし應典院において客席は必ずしも入口側に並べなくてはならないことはなく。
    設営でまだ工夫できる余地はあったのではないだろうか・・・と思います。

    今誰が何を言っているのかわからない、というのは、何も見えていないからとうだけではなく。
    みんな同じに聞こえるくらい、劇団員の役者さんに個性がなかったのです。
    すらすら~っと台詞を言ってる、そう台詞を言っているのです、そこに中身が入ってない。
    そんな言葉を吐き出すのに、そんな言い方にはならない、今ほんとにそう思ってる?という違和感を感じることしばしば。

    芝居の合間にパフォーマンスが挟まれるシーンもあり、そういう身体表現の使い方が無名劇団のセンスの良さ、魅力のひとつではないかなと思うのですが。
    振付はどなたが担当されているのかなと、当日パンフで確認してみたら、記載がない。
    せっかくのセンスの良さも、表現できるだけの質が備わっていなければ、違和感を生む。
    専門でやられている振付師さんをお願いするか、劇団員でやるならやるでそのレベルまで鍛錬するか、でないともったいないです。

    あと、構成的にムラがあったように感じました。
    それはそれで意図的だったのかもしれませんが、観た印象ではまんべんなくの方が良かったかな。

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    2016/06/15 15:24

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  • 丁寧なコメントありがとうございます<m(__)m>
    はい!今後にもとても期待をしております!

    2016/06/20 10:26

    無名劇団の今井桃子です、
    この度は御来場頂きありがとうございました。
    まだまだ未熟のため、お見苦しい場面も
    あったと思いますが、
    劇団員一同レベルアップ
    出来るよう日々精進して参りますので
    これからも宜しくお願い致します!

    2016/06/18 12:02

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