胡蝶の夢のような・・・『戦争』はチラシの嘔い文句の通り、核を同じくしながらも皮膚への迫り方が初演とは異なる角度で興味深く拝見。初演は戦争体験の方から迫ってきて、今回は今そこにある危機の方から迫ってくる。いずれもボディーブローには違いないが。『赤鬼』はこの8人のために書いた!って感じで役者それぞれの持ち味が遺憾なく発揮されておりグルーブ感がすごく心地よかった。「薄皮1枚」という言葉が孕む難しさや危うさや救いは作品のみならずそれを観ている己にまで響いてくる。街の騒音まで味方につけて、あの空間でやる意義のある公演だった。
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2008/11/26 19:14
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