くさらくご 第5回 公演情報 劇団だるま座「くさらくご 第5回」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    役者の落語、咄家の落語
     役者が落語を演ずるパターンはそれなりにあるのだが、役者の演じる場合は大抵独り芝居が基本コンセプトになっているようである。今回は、三味線も若干入り寄席の雰囲気が醸し出される。

    ネタバレBOX

    第5回公演では、毎回プロの咄家である古今亭志ん彌師匠も噺をしてくれるので、役者のやる落語と咄家の落語の差が比較できて面白い。咄家の場合、矢張り言葉というものに対する姿勢が異なる。落語を関係の芸として磨いているのだ。無論、言葉そのものが関係であり、落語の場合は、言語関係を秤に懸けた上で按配し直すという感じがする。これが、実に面白い。人間関係そのものが、間なり、調子なり、或いは所作や表情の手助けなりで、言葉として物化してゆく。これが咄家の落語である。一方、役者の落語は、言葉が物化するというより、人間化してゆく。そこに現れるのは言葉そのものの物化であるより言葉と身体を通しての人間化なのである。言い換えれば咄家の芸が言葉を物化するのに奉仕しているのに対し、役者の芸は言葉(台詞)を含む身体表現が人間に向かって収斂してゆく。どちらが良いという訳ではないが、何れも深く楽しい芸である。

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    2016/06/01 01:45

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  • 愉しみました。
         ハンダラ 拝

    2016/06/01 12:51

    愉しみました。
         ハンダラ 拝

    2016/06/01 12:50

    愉しみました。
         ハンダラ 拝

    2016/06/01 12:50

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