カタロゴス-「洗」についての短編集- 公演情報 劇団5454「カタロゴス-「洗」についての短編集-」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    アゴラ劇場フル活用
    短編集と言いながら、実質的には長編作品。
    「洗」にまつわるエピソードを盛り込みすぎて、とりとめがないなぁ、と途中までは思ってたけど、とっちらかったその感じが“頭がクラクラするような刺激的な混沌”へと昇華していく中盤以降は魅せてくれる。
    この混沌を生み出すのに大きく寄与しているのが、こまばアゴラの劇場力。禁則で縛りすぎない寛容さと、この小屋の機能性の高さ無くして、五感すべてを刺激するようなあの演出は不可能だったし、その演出に支えられたあの混沌は十全には表現不能だったに違いない。

    ネタバレBOX

    しかしながら、“みんな違って、みんないい”的な結論は、やや甘いように思った。
    これだけ複雑な話にしといて、落としどころがこれじゃあ、複雑な話に長時間付き合った甲斐がない。
    春陽漁介という人は博識を打ち出したがるが、そういう“お勉強好き”なタイプは正解めいたものに至らないと不安になるのか、上のような紋切型に走りがちだよなぁ〜。
    かく言う自分も、あらゆるタイプの紋切型に縛られまくってるんですが。。。

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    2016/05/29 23:56

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