満足度★★★★
アゴラ劇場フル活用短編集と言いながら、実質的には長編作品。 「洗」にまつわるエピソードを盛り込みすぎて、とりとめがないなぁ、と途中までは思ってたけど、とっちらかったその感じが“頭がクラクラするような刺激的な混沌”へと昇華していく中盤以降は魅せてくれる。この混沌を生み出すのに大きく寄与しているのが、こまばアゴラの劇場力。禁則で縛りすぎない寛容さと、この小屋の機能性の高さ無くして、五感すべてを刺激するようなあの演出は不可能だったし、その演出に支えられたあの混沌は十全には表現不能だったに違いない。
ネタバレBOX
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2016/05/29 23:56
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