工場 公演情報 青年団若手自主企画・ほりかわ企画「工場」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    寓話的
    外国人の話であり、日本人の話でした。

    ネタバレBOX

    移民導入政策が進み、日本語が不自由で風習が異なる移民が勤務するようになった工場の付属研究室における人間関係やトラブルなどをコミカルに描いた話。

    旧態依然の日本人は、外見的には白塗り、特徴的な言動を取り入れた役者たちが演じていました。実際の研究室とは細部で異なるのではないかと思いつつ、こうした形式ばった演技のため全体が寓話的になり、そのような気持ちは払拭されました。立派な台本を持ってのリーディング公演でしたが、台本をヘルメットに使うなどリーディング公演を逆手に取った演出も良かったと思いました。

    日本人と移民との間で指示が正確に伝わらないことから事故が起きました。結果、本当にやりたいことが見つかるまでは派遣がいいと言っていた日本人研究員は首になりました。笑えない現実であり、将来像です。

    上司と新たに就業した移民女性の二役は個性が全く異なっていて素晴らしかったのですが、派遣研究員と隣の研究室の研究員の二役は最初は二役だと気付きませんでした。そして、この男性の二役は無意味だと思いました。

    ただし、女性の二役の方も、舞台上で白衣を脱いだのは種明かしをしているようで奥ゆかしさがありませんでした。

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    2016/05/28 14:51

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