満足度★★★★★
無題1831(16-121)
20:00の回(曇)
19:45会場着、受付、19:52開場、20:10開演~21:11終演、21:18トーク終了。
1ケ月も空くと随分前のことのように感じますがNo.33「もう一回」以来のAPPARATUS、間にシアターXでの2作品があるので今年もハイペースです。
初日の今夜は勅使川原さんのソロ。今後の公演では...ということでした。
「春と修羅」を検索すると青空文庫他がでてきます。賢治の書いたものは未読で、演劇で何作か触れたことがあるだけ。
「修羅」とは「阿修羅」の略、醜い争いや果てしのない闘い、また激しい感情のあらわれなどのたとえ、とあります。
興福寺の阿修羅像が上野に来たとき観に行きました(2009/3@国立博物館)。
ちなみに、私にとって阿修羅は「百億の昼と千億の夜」の阿修羅王であり、その闘いの世界、三面六臂(三つの顔に六つの腕)の姿は勅使川原さんそのひとのように見えてきます。
各行の段が上下にずれている原作。光瀬さんの「喪われた都市の記録」にも同じような表現があります。
(個人的な思い入れである)「56億7千万年」の時に重なる本作、佐東さん、鰐川さんの舞台も観たいものです。
すべてを見通した上での限りない哀しみ、虚無を感じる眼差し、激しいノイズと反応、もがきながら引きずり込まれる真っ黒い深淵が寄せては返す。