何度もすみません 公演情報 MacGuffins「何度もすみません」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    何度も…【Aチーム】
    繰り返す、ということはタイトルから想像出来る。物語のシチュエーションもありそうなもの。この青春コメディ…ハイテンションで疾走するようだ。しかし、その演出・演技は一本調子のようでメリハリが感じられない。その単調さを紛らわすかのような…。

    ネタバレBOX

    高校時代のほろ苦い恋愛経験を引きずる情けない男・志村(八木澤翔サン)が主人公。過去の分岐点、あの時こうすれば良かったという ”たら” ”れば” の思い、それを妄想したシミュレーションの繰り返し。物語は映像で言えばフラッシュバツクするように展開する。自分はこのパターンに馴染めなかった。

    舞台セットは、ほぼ素舞台で役者の演技力が物語の状況を表す。話は時間を巻き戻したように同じシーンを観せるため、滑稽な道化師に見える。

    梗概…志村はびっくりすると過去へ戻ってしまうという体質の持ち主である。その体質は過去を素直に直視できず、思い出を歪ませるようだ。高校時代から青年期へ、その間の期間は割愛し現状の暮らし(フリーター)から描く。今、高校時代の友人から仕事を紹介してもらうが…。その男、かつて自分が好きになった女性と付き合っている。そのキッカケは自分が優柔不断で告白しなかったため。志村はさらにお人好しで人を疑うことを知らない。実はこの男には思惑と悪意があって…。
    話を分かり易くするため、この(男)友達(藤川・樋口)の関係を善悪という構図にして人の心を覗く。

    先に書いた過去への回帰は、誰もが一度は思う願望であろう。しかし、その力(体質)は披瀝できないという孤独な面もある。その人が持つ普遍性と特殊性という狭間に揺れ動く心情が何とも切ない。もっとも表現はコミカル・コメディのようだが…。

    次回公演を楽しみにしております。

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    2016/05/25 07:13

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