満足度★★★★★
一番大切な物
それは命だという事を訴える作品でした。
当たり前じゃないか…?と言われるかもしれませんが、なかなかこの直球は投げられないものです。
しかも、警察権力の腐敗構造とか、脱線しそうな仕掛けが沢山配されている中で、ぶれずに進んでいけるという推進力はお見事でした。
命を大切に思う。この表現は、表現方法こそ少し硬い路線を取りながらも、この劇団の基本テーマをきちんと踏襲していると思いました。
前作から、無駄な言葉遊びや台詞振りが無くなった筆致は、今回も冴えていると思いました。
"if"何故このタイトルだったのでしょう?
もっと母子の方に厚く物語を振っていく予定だったのでしょうか?
警察組織の集団的隠蔽体質。これは本当に問題でしょう。
ifよりも never って感じですね。
力作であり、よくコントロールされた演出だったと思います!!