満足度★★★★
もう少し整理できれば...勿体ない
タイトル”幻覚”という言葉は、最近のニュースでは薬物問題に目が向く。この物語での幻覚は厳格に通じる王道を示すようであった。これも最近話題の「保育園落ちた、日本死ね!」という匿名ブログ、この対応が後手に回った政府...その結果、この問題に直面している人々の反感を買ったことを連想した。玉座からは庶民の暮らし向きを感じることも、見ることもできない。
この公演は、多くの時事ネタを盛り込み面白いが、芝居の演出としては、回想・邂逅シーンが多く冗長にも感じる。また本当に必要なのか、疑問に思うシーンも...。もっとも、その受け止め方は観客の感性によるもの。自分は演劇評論家でもなければ、見巧者でもない。劇団サイドの率直な感想を...それに呼応するとすれば、緩いサスペンスストーリーという印象である。