満足度★★★★
もう少し整理できれば...勿体ない
タイトル”幻覚”という言葉は、最近のニュースでは薬物問題に目が向く。この物語での幻覚は厳格に通じる王道を示すようであった。これも最近話題の「保育園落ちた、日本死ね!」という匿名ブログ、この対応が後手に回った政府...その結果、この問題に直面している人々の反感を買ったことを連想した。玉座からは庶民の暮らし向きを感じることも、見ることもできない。
この公演は、多くの時事ネタを盛り込み面白いが、芝居の演出としては、回想・邂逅シーンが多く冗長にも感じる。また本当に必要なのか、疑問に思うシーンも...。もっとも、その受け止め方は観客の感性によるもの。自分は演劇評論家でもなければ、見巧者でもない。劇団サイドの率直な感想を...それに呼応するとすれば、緩いサスペンスストーリーという印象である。
満足度★★★★★
ダンスがすごかった。
確かに無駄な個所は多い!
削れる、池亀さんもそうおっしゃっていた。
だが、ダンスは削ってはだめです。
早期予約特典で「シュールストレミング」をいただきましたが、私は「東からの雨」の路線の方が好きでしたよ。
でも、今回の作品はかなりファンタジーなので、集客も見込めたんだと思います。
阿部さんの世界は、わかりにくい。
満足度★★★★★
壮大なる叙事詩
21人の大所帯が3階建ての堅牢な装置で奏でる壮大なる叙事詩。
尺的にはチョット長いかなと思うものの、
王室、スラム、マフィアなどにカテゴライズされ、
役割とキャラが確立し出番も重ならず、理解しやすい展開は良かった。
しかしゴリラくんがあれほどに重要なキーマンだとは思っておらず、
最初はさらっと観ていたが、幅広い演技と見せ方は秀逸な身体表現で
かなり引き込まれた(ある意味、主役の様)。
キャラクター的には、預言者のベッピン、マフィアのボスが、
衝撃的に面白かった。今後もチェックさせていただきます。
満足度★★★
惜しいよなぁ
出だしはなかなか良い雰囲気で,だんだんと物語に引き込まれつつあったのに・・・いきなり王が,登場人物が多くてわからん,名を名乗るスタイルで行こうなどと言い出すんだものなぁ・・・一気に冷めてしまいました。そこからは,ちょっと引いた眼で,このシーンは意味があるんだろうか?ちょっと冗長だなぁ,ケツはまったく要らないよね,などと思いつつ観てしまいました。だいたい,身体が弛んでなぃ?130分の芝居でしたが,集中しきれず,残念な観劇に。振り返ってみれば,3部構成,1部30分強で100分程度にまとめ,無駄なシーンを排して,あと獣○なんてところを変えて,人間ドラマに徹すれば,結構良い芝居になったかもね。惜しかったなぁ。