愛せ、讃えよ、我は幻覚の王 公演情報 愛せ、讃えよ、我は幻覚の王」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★

    鑑賞日2016/03/21 (月)

    マチネにメメントCの「安全区/Nanjing」という濃密な空気感をもった舞台を観ての後だけに、ユルさを否応なく感じさせる。 

    出演者数がまず多い。劇中で父王役の高麗哲也が「誰が誰だかわからないから出てきたら最初に自己紹介することにしよう」とギャグにしているが、なぜこんなに多くの人間が必要なのか。こんな程度の内容しかない芝居の上演時間がどうして2時間10分も必要なのか。
    はっきり言ってしまえば、d-倉庫で公演するためには観客動員を役者のオトモダチに頼らざるをえず、それで出る役者の数を増やし、各人にそれなりに見せ場を作ってやらねばならぬから、無駄なシーンが多くなって上演時間が長くなり、テンポも悪く、締まりのない作品になったのではないか。 

    無論のこと公演は経済活動であるから、そういう理由も認めないでもないが、それで作品の質やレベルが低下するのではどうしようもない。そういうことをやっているから小劇場演劇全体がレベルの低いものと看做されてしまうのだ。
    役者のオトモダチ頼りの公演しかできないのだったら、もっと小さな劇場でこじんまりとやるか、いっそのこと公演など考えぬほうがいい。 

    ストーリー的にも薄っぺらで、今のままだったらオトモダチに見せて自己満足しているだけで、小劇場演劇のレベル向上にとっては害であるばかりだ。 

    大体、この題名からしてネタバレだ。

  • 満足度★★★★

    もう少し整理できれば...勿体ない
    タイトル”幻覚”という言葉は、最近のニュースでは薬物問題に目が向く。この物語での幻覚は厳格に通じる王道を示すようであった。これも最近話題の「保育園落ちた、日本死ね!」という匿名ブログ、この対応が後手に回った政府...その結果、この問題に直面している人々の反感を買ったことを連想した。玉座からは庶民の暮らし向きを感じることも、見ることもできない。

    この公演は、多くの時事ネタを盛り込み面白いが、芝居の演出としては、回想・邂逅シーンが多く冗長にも感じる。また本当に必要なのか、疑問に思うシーンも...。もっとも、その受け止め方は観客の感性によるもの。自分は演劇評論家でもなければ、見巧者でもない。劇団サイドの率直な感想を...それに呼応するとすれば、緩いサスペンスストーリーという印象である。

    ネタバレBOX

    舞台設定は、「惑星ツィーファーにある唯一の国家『フェリア国』。この国のほかに人類は存在しない。惑星全体は赤い砂漠に覆われており、旧人類がテラフォーミングした、北海道程度の面積の場所で400万人が暮らしている。」ということらしい。

    その舞台セットは、中央に2階部、3階部(玉座のような)に相当する高さまでの階段を組み、上手・下手にも階段、傾斜のある通路がある。中央階段部は赤い絨毯が敷かれている。

    この国は、大別すると王(貴)族、マフィア、スラム民に分かれるという、典型的な階級社会になっている。統治していた王が殺され、その子が若くして即位する。この国はアレン(アヘン)が 流通し庶民生活・健康が蝕まれ、貧困に喘いでいる。この悪を排除するため、若き王はマフィアと対峙するが、大きな抵抗にあう。さらにマフィアはスラム民をも巻き込み、若き王を翻弄していく。その混乱から混沌とした世界(社会)が生み出される。人質の処刑などは、現実のテロ集団を連想させる。自分の正しき信念は、世間知らずの独りよがりであることを認識する。しかし、その認識するまでには多くの犠牲が...。

    ”盲目の国民”という、鋭い問いかけ。王(リーダー)という立場は孤独であり、玉座に居ては耳目が無に等しい。物語は、教訓的要素も多分にあるが、コミカル、スピード感ある演出はよかった。一方、同じシーンへの繰り返し、不要・不快と思えるシーン(例えば、半桃 尻など)は整理し、真に観客に伝えたい物語にすべきであろう。

    さて、当日パンフに作・演出の阿部慎太郎 氏が「(略)…簡単にお互いを褒めあえる今の現状は、時に自分の評価されればされるほど、芸能人やアイドルになったような錯覚を引き起こします。この錯覚によって個人の『承認欲求』は肥大化します。以下略」と書いている。批判評を受けることで次回作品への糧としている節もある。

    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★★★

    ダンスがすごかった。
    確かに無駄な個所は多い!
    削れる、池亀さんもそうおっしゃっていた。
    だが、ダンスは削ってはだめです。
    早期予約特典で「シュールストレミング」をいただきましたが、私は「東からの雨」の路線の方が好きでしたよ。
    でも、今回の作品はかなりファンタジーなので、集客も見込めたんだと思います。
    阿部さんの世界は、わかりにくい。

  • 満足度★★★★★

    壮大なる叙事詩
    21人の大所帯が3階建ての堅牢な装置で奏でる壮大なる叙事詩。
    尺的にはチョット長いかなと思うものの、
    王室、スラム、マフィアなどにカテゴライズされ、
    役割とキャラが確立し出番も重ならず、理解しやすい展開は良かった。
    しかしゴリラくんがあれほどに重要なキーマンだとは思っておらず、
    最初はさらっと観ていたが、幅広い演技と見せ方は秀逸な身体表現で
    かなり引き込まれた(ある意味、主役の様)。
    キャラクター的には、預言者のベッピン、マフィアのボスが、
    衝撃的に面白かった。今後もチェックさせていただきます。



    ネタバレBOX

    銀魂的にふり幅の広いシリアスとギャグ、
    そしてブリッジ的に入る壮大なダンスは、やっぱり流行物なのか?
    三幕構成で視点を変えて見せる事で、
    複雑で深い物語が判り易くなったと思うが、
    中だるみ的な部分を整理して100分位でまとまるともっと良かったかも。
    砂漠の旅人をストーリーテラー的にもっと活用してもいいかもしれない?
    日暮里の地に降り立つ壮大なるエンターテインメントに拍手。
  • 満足度★★★

    惜しいよなぁ
    出だしはなかなか良い雰囲気で,だんだんと物語に引き込まれつつあったのに・・・いきなり王が,登場人物が多くてわからん,名を名乗るスタイルで行こうなどと言い出すんだものなぁ・・・一気に冷めてしまいました。そこからは,ちょっと引いた眼で,このシーンは意味があるんだろうか?ちょっと冗長だなぁ,ケツはまったく要らないよね,などと思いつつ観てしまいました。だいたい,身体が弛んでなぃ?130分の芝居でしたが,集中しきれず,残念な観劇に。振り返ってみれば,3部構成,1部30分強で100分程度にまとめ,無駄なシーンを排して,あと獣○なんてところを変えて,人間ドラマに徹すれば,結構良い芝居になったかもね。惜しかったなぁ。

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