ユーカリ園の桜 公演情報 BuzzFestTheater「ユーカリ園の桜」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    願う、生きるに値する世の中!
    児童養護施設で生活する子供たちは一言では言えない複雑かつ大きな問題を抱えている。
    そんな子供たちが強い気持ちで生きていける、そして将来に夢が持てる世の中であってほしいと切望する。
    具体的な舞台セットも良く、役者陣は個々のキャラを上手伝えられていたと思う。

    ネタバレBOX

    まもなく18歳になり施設をでることになる3人の違った行く末を描いている。
    知的障害があると思われる17歳の進藤太一切ない心の叫びで始まる。
    彼も18歳になれば、児童養護施設”ユーカリ園”生活しなければならない。
    太一には同施設で仲良しの貴島しずく(推定11歳)がいる。
    しずくの父は死んだと聞かされていたが、実は生きていて、その父親が彼女を迎えに来ることを偶然知ってしまう。
    太一はしずくと離れ離れになることを恐れ、施設職員のお金を盗み、何も知らないしずくを連れて施設をでるが、しずくの発熱の為施設に戻る。
    太一は理由を聞こうとする職員から逃げようと施設を走り回ったあげく、あやまって事故死してしまう。
    親に迎えられ前途に大きな光が見えるしずくと対照的な太一の死は現実そのものかもしれない。
    母親がアル中で母親の連れてきた男に性的虐待を理由にこの施設に入った小川莉穂は園長の口利きで高校卒業後の就職が決まっていたが、本当はイラストの専門学校への入学を新聞奨学生で通いたいと思っていた。
    ただそれには実母の承諾書が必要な為、問題が生じる。
    しかし、その問題は戸高兄妹の父(これも死んだことになっていたが実は生きていた)が貯金してくれた850万のお金でかいけつとなる。
    佐竹直美も就職が決まり、裕福な家庭で育った恋人の大学生と社会人となる予定だったが、彼の子を妊娠した。孤児と裕福な家庭ではやはり問題がおこる。園長の”子供は産みなさい、そして自分のようにならないように愛情を注いで育てなさい”という言葉で決心する。

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    2016/03/11 14:51

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