いつかの膿 公演情報 VAICE★「いつかの膿」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    ソファを巡る話
    出演者の幾人か劇団HOBOと被っているが、掛け持ちというか使い分けて公演していくのだろう。今回見る限り、違いはよくわからなったが。
    VAICE旗揚げ公演、小松哲也さんの劇作は初めて見るため、今回の作品と小松台東での作風は別物と思えば良いんだろうな。

    観客の姿勢で視界が遮られる座席からの観劇だったので、視点が丸かぶりになる場面が多く、ソファに座ったやり取りでは誰が誰を見て喋っているのか、あまり判別できず無念。笑いを狙った「ピンク」発言場面では、肝心の衣装が照明の加減で色識別がわかりづらかった。最後の衣装はさすがにわかりましたが。

    ネタバレBOX

    L字客席に中央が舞台。側面に玄関口に続く扉と部屋に続く扉がそれぞれ独立してあり。舞台奥中央に象徴的なラグとソファが配置され、対面する斜め位置の舞台中央角面にテレビ、ストーブ。ドア付近には幾つかの椅子。
    日本であって日本でないような、ある意味洋風豪邸で、今ならシェアハウス、という名称がしっくりくるような家屋敷でかつて住んでいた40前後かそれを過ぎた男女住人が呼び戻されて起こる暴露話と顛末。
    男と女、それぞれの主張が時に不快感、でも正論のようにも聞けたりして。複数の男との件は、同性ながらまあ勝手にやっとけや、と軽蔑しそうになるやら呆れるやら笑えるやら。
    自死した子の真相を知りたい母親がこの住人達と関わることでの幸不幸。あまり深刻になりすぎず、かといって不真面目に見えず、というのは演者達の醸し出す巧みさなのかな。

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    2016/03/07 01:36

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