満足度★★★★
命の重さと愛の深さを思う
本は、昨今のネットや電子書籍の普及でその接し方も多様化してきている。通勤、通学の電車の中は、多くの人に囲まれていても、一人で過ごす場所でもある。ボッーとすることも出来る(ラッシュ時は大変)が、集中して何かを感じ取ったりすることに向いている場所と時間であろう。本公演は、同じ一人と言っても、その人を想って書かれた本が中心に物語が展開する。観客層は幅広い世代が見ていたようだが、あちらこちらですすり泣きの声が聞こえた。瞼という堤防を簡単に乗り越えて洪水するが、そんな降水なら歓迎であろう。
なお、一部キャストの声が聞き取りにくいところがあったのが残念。