何様の楽園【東京公演】 公演情報 冗談だからね。「何様の楽園【東京公演】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    首振りは疲れる
    チラシの説明と違うシチュエーション...劇団名「冗談だからね。」の通りということか。この公演の第一印象は観劇するのに疲れたということ。劇場内の設営に無理があること、それに輪をかけて超過集客している。

    物語は面白いが、この内容であれば、もう少し舞台セットに工夫が出来そうである。キャストの等身大が描かれるようで、親近感が持てるだけに身体的疲労は残念である。

    ネタバレBOX

    舞台セットは三面構成で、本当は回り舞台にしたかったそうだ。それから先の説明はほとんどがジョーク。舞台は連れ込み旅館という設定のようだ。窓を開ければ(パントマイム)、まわりはラブホテルばかり。その旅館の3部屋を描いている。正面に障子の衝立の奥に「独特の間」(イメージのみ)、上手は「欄の間」下手は「椿の間」であり、その和室は基本的に同じ作り。布団、卓袱台、テレビなど。
    この旅館で六本本高校演劇部(役者のジャージは六本木名)の卒業公演合宿をする。そして部内恋愛禁止を破り、男と女が その想いを伝えようと必死になる姿。その話を本筋にしながら高校生らしい馬鹿馬鹿しい小ネタを挟み込む。想っている相手とは違う相手から告白され、小さい世界だが思うように事は進まない。そして両方の部屋でその告白をしている様子がシンクロする、演出としては定番のようであるが、けっこう楽しめる。ラスト、舞台外から「こんにちは。こちらで働かせてほしいんですけど~」という回想を思わせる台詞で終幕。

    この舞台セットが、客席(基本は丸クッション、最後列のみベンチ席か?)を中央に設け、上手・下手に和室を作る。正面の障子衝立まで数センチ。そこには舞台との境界を示すテープが貼ってあるが、既に席はテープに掛り、足場が確保できない。そして隣席とはピッタリ密着している。しかし、障子衝立の前にいる女性役者はほとんど動かない。演出上、何の意味があっているのか分からない。狭隘状態を少しでも緩和させる工夫が必要であろう。

    次回公演を期待しております。

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    2016/02/22 19:13

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