「ミニマムエチケット~グリーン~」 公演情報 劇団メリケンギョウル「「ミニマムエチケット~グリーン~」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    作品のレベル差が気になった
    全体(7小作品)を通して楽しめたが、その作品のレベルに差があった。その出来栄えの違いは、上演ごとに、制作ポイントを映し出す説明で明らかになるようだ。何となく身内発表会、ワークショップのような感じもしたが...。

    さて、最近「ゲス」という言葉を聞くことが多くなった。この言葉を冠にした音楽バンドの一人が芸能ネタになっている。また育休宣言した国会議員が妻の妊娠中に別女性と恋愛疑惑を招き、辞職を表明した。この言葉を漢字で表すと「下種」「下衆」と書き、意味は身分が低く品位がないことらしい。

    本公演もAVメーカー「SOD」や「エロくないのにエロいコトバ」など下ネタをイメージするタイトルがあり、実際「下ネタ」も入っている。しかしこちらは「クス」という表現が合っている。漢字にすると「擽る」が変形した表現だと思うが、直に体をくすぐられなくても、その演技や台詞で”クスッ”と笑みが...。案外こういうコメディが「不倫は文化」より「芸術は文化」になるのかも...言い過ぎか?

    ネタバレBOX

    舞台は、ほぼ素舞台。あるのは白いBOXが4つ。

    公演タイトルは、次のとおり...「①オトナビジネス会話」「②S・O・D」「③たかそう先生のナヤミ」「④怪異!バッタ男」「⑤エロくないのにエロいコトバ」「⑥アイツINワンダーランド」「⑦そこつ・ながや」、以上7作品。

    上演に際し、台本がある、もしくは緩い台本があると説明文が映し出される。その説明を信じるとして、台本作品と即興的な作品では出来栄えが違う(自分の趣向として)。やはりインプロ前提でない限り、脚本の力は大きいと改めて思った。

    特に印象に残ったのは、「①オトナビジネス会話」...会話シチュエーションの妙。 「②S・O・D」...日本・水道橋とドイツ・ベルリンという遠距離結合。語音の錯覚による勘違いの妙、そして長台詞が聞き所。 「⑥アイツINワンダーランド」...児童小説(不思議の国のアリス)の中に別小説の主人公(オズの魔法少女ドロシー)が紛れ込むというシュールさ。

    他の作品はその場では笑えたと思うが、印象薄いのが残念。

    次回公演を楽しみにしております。

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    2016/02/15 07:19

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