満足度★★★
なんと言って良いのやら…
昨年の上演発表後から色々あるわ、公演開始したらしたで酷評に近い、というかほぼ酷評の下馬評は目にしてた。
表題の歌はよく知っているが、人形劇そのものは懐かしのテレビ番組やYouTubeなどで掻い摘まんで覚えている程度、井上ひさし氏の晩年に「この作品は死後の世界の話」という発言も、どこかで目にした。
見た後は少し長いかなーとか、ここが松本の劇場だったら味わいが違ってたのかもなどと、祝日午前中の教育テレビ感を彷彿。
テレビ原作に親しみがあって、お目当ての役者が歌い、なおかつ滑稽さとブラックファンタジー的な要素を期待していたら、どうしてこうなった?ということなのか。初期の東映マンガ祭り的少年少女のための(ってジャンルはないけど)井上作品の軽妙な文体を読んでた印象が強いせいか、この舞台は観る前から都合の良いように劇世界を思い描いて見ていたのかも、と自分の観劇姿勢も少し考えたりして。
役者さんはイキイキと楽しげに演じ、明瞭でリズミカルに歌い上げる。当たり前か。
ただ、コクーンシートで見た自分が言うのもなんだが、特設S席の座席設定はあまり意味はなかったような気がする。