満足度★★★★★
すごく良かったです!
「生きる」…何故?
死ぬために生きる
歓びを感じるために生きる
色んな「生きる」に関しての意見はあるのでしょうが、
実存主義(高校時代に習いますが…)
「在るが故に在る」というのが今回の舞台のテーマでしょうか。
「生きているから生きる」とでも云うのか、でも「生きる」という事に特別な思い入れもせず「生きている」ということがひしひしと伝わる作品でした。
「生きている」の裏側には勿論十色の道程が存在します。
死んでもいいかなという場合にも、本作の人々は生き続けます。
かといって、「生きる」事に特別執着はしていません。
そう、日々の我々もそうです。
「何故生きるのか」その答えは在りません。実際の人生だって大方がそんなものです。
かといって、流れるままになりさえもしません。
50代も後半に差しかかる筆者も最近特に「生きる」意味というか、人間の存在意義というかそんな物に心が揺れます。
答えなんか見つけられません。
「生きているから生きている」のです。
何か立派な事をしなくてはいけないのでしょうか?
誰に対して???
そして結局は命は尽きるのです。どんな生き方でも同等に。
本作は「生きる」事を美化していません。
しかし、「生きるということ」を的確に捉えていると思いました。
良い舞台でした。
難を言えば、男性陣ののび放題の髪の毛はちょっと考えものです。
もう少しきちんとしましょう。
蛇足でした。