満足度★★★★
不条理劇入門?
当日パンフにあるように、ゴドー的不条理劇をイマドキの女の子でやってみるという試みは興味深いし、一応は成功していると思える。2人の女の子がパーティに呼ばれるのを待っている、という状況の中で語られる会話は確かに今の女の子らしいものだし、電話という存在が待っていることの象徴としてしっかりと意味を持っている。ただ、終わり方はこれでよいのか、という気がしないでもない。ある感触を作りたくてやっているとは思えるけれど、もっとバッサリ終わってしまってよいような気もする。
藤松さんの身体性はなかなかの見応え。照明と音響(音楽)の使い方は見事だと思った。